全歌一覧
ア行
- 逢ふことの夜をし隔てぬ仲ならばひる間も何かまばゆからまし /02-173
- 荒き風ふせぎし蔭の枯れしより小萩がうへぞ静心なき /01-086
- いとどしく虫の音しげき浅茅生に露置き添ふる雲の上人 /01-077
- 憂きふしを心ひとつに数へきてこや君が手を別るべきをり /02-103
- うち払ふ袖も露けき常夏にあらし吹きそふ秋も来にけり /02-146
カ行
- 限りとて別るる道の悲しきにいかまほしきは命なりけり /01-031
- 雲の上も涙にくるる秋の月いかですむらむ浅茅生の宿 /01-098
- 木枯に吹きあはすめる笛の音をひきとどむべき言の葉ぞなき /02-127
- 琴の音も月もえならぬ宿ながらつれなき人をひきやとめける /02-126
サ行
- 咲きまじる色はいづれと分かねどもなほ常夏にしくものぞなき /02-144
- ささがにのふるまひしるき夕暮れにひるま過ぐせといふがあやなさ /02-172
- 鈴虫の声の限りを尽くしても長き夜あかずふる涙かな /01-076
タ行
- 尋ねゆく幻もがなつてにても魂のありかをそこと知るべく /01-091
- 手を折りてあひ見しことを数ふればこれひとつやは君が憂きふし /02-102
ナ行
ハ行
マ行
- 宮城野の露吹きむすぶ風の音に小萩がもとを思ひこそやれ /01-062
ヤ行
- 山がつの垣ほ荒るとも折々にあはれはかけよ撫子の露 /02-142
ラ行
ワ行